感染者数の高止まりが続く宮城県内の感染状況について、専門家は高齢者の3回目接種がかなり進み、ピークアウトの兆しはあると話します。

 東北医科薬科大学関雅文教授「BA.2というオミクロンの中でも危ない株が出てきたんじゃないかと言われていましたけど、今まで通りの対応で間違いないんだろうということが分かってきましたし、高齢者の3回目接種がかなり進んで、手がかかる方のコロナ感染、そして重症化が目に見えて減ってきていますので、そういった意味ではピークアウトの兆しは見えつつあると思っています」

 感染症学が専門の東北医科薬科大学の関雅文教授は、高齢者への接種が進み感染者が減ることがピークアウトの第一段階で、これを突破したとしています。

 そして次のステップは、子どもや働き盛りの人への接種を進め、感染を減らすことだと言いますが、これについてはもう少し時間がかかり、スピード感をもって取り組む必要があるとしています。

 東北医科薬科大学関雅文教授「子どもさんの学校での感染、そしてその親御さん世代への感染というのが、まだまだ全然、いわゆる負のスパイラルという形。そういった形でまだまだ続いてるので、減っていないということになりますので、ここはワクチンをメインにしてどんどん進めていかないといけません。ここのスピードアップはかなり重要になってきますので。ここ1カ月で若い方、働き盛りの方も徹底してスピードアップしてもらうというのは、ほんとに大きいんじゃないかと思っています」

 関教授は、感染者の減少を実感できるようになるには現状3割程度の接種率が、少なくとも5割になる必要があるとしています。