仙台医療圏の4病院の再編構想を巡り、仙台市は「再編によって市内の救急医療機関に余力が生じるという県の主張には疑問がある」とする意見をとりまとめました。

 仙台市は29日、再編の影響を検証する懇話会でこれまでの議論を踏まえた市の認識を明らかにしました。

 救急医療については、二つの病院の市外移転後も市内の大学病院や専門的な病院への搬送は続くとして「余力が生じるとの県の主張には疑問がある」などと指摘。

 「仙台医療圏全体の搬送時間を短縮できる」とする県の見解についても「各消防本部の活動時間の内訳などが明確でなく、実態を十分に反映しているか疑問がある」としました。

 郡仙台市長「皆さんが納得できるような形で(県に)説明をしてもらいたい」

 仙台市は、意見をとりまとめた文書を31日に県に提出する方針です。