参院選は公示後、各陣営が懸命の訴えを繰り広げています。27日から宮城選挙区の動きをお伝えします。

 27日は、5回目の当選を目指す自民党の現職、桜井充候補(66)です。

 自民党に移籍して初の選挙となる桜井充候補は、公示翌日の選挙活動を母親の出身地である気仙沼市からスタートさせました。

 桜井充候補「うちのおふくろは旧鼎が浦高校の出身なので、4分の1か半分は私は気仙沼の血でございますので、是非地元の人間だと思ってかわいがっていただきたい」

 魚市場で燃料費高騰の影響を聞き取る桜井さんに宮城6区選出の衆議院議員、小野寺五典氏が付きっ切りです。

 小野寺五典衆議院議員「今回、自分の思う政治を真っすぐにやるために自民党として、しっかり働きたい。その思いを持って今回、一緒になって戦うことになりました」

 村井宮城県知事のほか、県内35の市町村長のうち32人が支援を表明している今回の選挙戦で、桜井候補は食糧やエネルギーを自国で賄う重要性を訴えています。

 桜井候補「安ければ良いということで、生産拠点を海外にどんどん移していった。その結果、海外から物が入って来なくなったら日本は国民の皆さんの生命や財産や安全を守れないような国になってしまいました。我が国は自立できる国家を目指していくべきだと思っています」

 2016年の参院選では、野党統一候補として4回目の当選を果たした桜井候補。

 自民党に鞍替えしての出馬には、党の地域支部から反発がないわけではありません。

 こうした状況を受け、公示日には自民党総裁の岸田総理が仙台入りし、支持を呼び掛けました。

 岸田総裁「相手に回したならばこれほど手ごわい人間はいない。しかし味方になったならばこれほど心強い存在はない」

 宮城選挙区が1人区になった2016年から2連敗の自民党。

 議席奪還を狙う自民党県連は、中央からの強烈な後押しを受け一枚岩の態勢構築を目指します。

 西村明宏自民党県連会長「しっかりまとまりができつつある。でき上がってきている感じがします。しっかり手ごたえを感じていますのであとは緩みないように引き締めて戦ってまいりたいと思います」

 桜井充候補「とにかく勝てるように必死にやるだけですね。今までとちょっと違うのは、組織をちゃんと固めていくことだと思っているので、そういうことを一つ一つやっていきたいと思う」

 このほか、宮城選挙区には届け出順に諸派の新人・ローレンス綾子候補(52)、立憲民主党の新人・小畑仁子候補(44)、日本維新の会の新人・平井みどり候補(67)、NHK党の新人・中江友哉(候補(30)が立候補しています。