東北大学で非正規職員として働いていた男性が、不当な雇い止めをされたとして雇用の継続などを求めていた裁判で、仙台地裁は男性の請求を棄却しました。

 訴えを起こしていたのは2006年から12年間、東北大学の大学院で1年契約の非正規職員として働いていた60代の男性です。

 男性は2018年3月で雇用契約が打ち切られたのは違法だとして、大学側に雇用の継続などを求めています。

 27日の判決で仙台地裁は「2013年の労働契約法の改正を受けて、大学側は2014年に非正規雇用職員の通算契約期間の上限を5年と定めていて、規程が書かれた契約更新の書面に男性もサインしていた」などとして、雇用契約の打ち切りに違法性は無いとして男性の請求を棄却しました。

 原告側は「極めて不当な判決だ」として、控訴する方針です。