宮城県石巻市でカキの品質検査が行われました。食用に適さない卵を持っているものが多く、生食用のカキが出荷されるのは10月11日に決まりました。

 県漁協は、毎年9月下旬にカキのむき身の品質検査を行っています。

 21日に行う予定でしたが、台風14号の影響で今日に延期されていました。

 石巻市渡波の県漁協の施設には、県内41のカキ処理場からカキが持ち込まれ、県漁協の職員らが大きさや卵を持っていないかなどを検査しました。

 水温が高い状態が続き、生育が遅れているため食用に適さない卵を持っているものが多く、生食用の出荷は県の指針よりも12日遅い10月11日からに決まりました。

 県漁協須田政吉かき部会長「最近の気候の状況、水温の上昇、そういう部分を加味して、前年同様10月11日になりました。身の入ったぷりとしたカキを最初から提供したいという思いでおります」

 県産のカキは、震災前には約4300トンの出荷量がありましたが、2021年は半分以下の1800トンにとどまっています。

 県漁協では、1600トンの出荷を見込んでいます。