全国的にサンマの不漁が続く中、宮城県の女川港で28日朝、今シーズン初めてサンマが水揚げされました。

 水揚げされたのは北海道沖約1000キロの海域で取れたサンマ33トンです。

 サンマは100グラム前後の小ぶりなものが中心ですが、脂ののりは良いということです。

 第3太喜丸菅野清隆漁労長「前半は本当にに魚が細くて、だんだん魚が大きくなって脂ものった魚が取れ出してきたんで、今からが本番です」

 入札では、1キロ当たり500円から800円と前年の初水揚げとほぼ同じ価格で取り引きされました。

 サンマはここ数年全国的に記録的な不漁が続いていて、女川港の前のシーズンの水揚げ量は1236トンと過去最低でした。

 女川町内の鮮魚店では、水揚げされたばかりのサンマが早速店頭に並びました。

 価格は中型が1匹200円、水揚げが少なかった大型サイズはばら売りはせず、10匹4000円で販売されました。

 店には、SNSなどでサンマの入荷を聞きつけた客が訪れ買い求めていました。

 「最初にしては、そんな高くないんじゃないかなと思うんだけど」「新鮮です。もう目が全然違うし肌の色もいいし、やっぱり高いよりも新鮮が1番」

 お魚いちばおかせい近藤秀伸さん「もうギリギリのところで、やっぱり苦しいところがないわけでは決してありせん。お客様に喜んでいただければというところで、努力は重ねていけていければと思ってできる範囲で」

 女川港では、28日もサンマが水揚げされる予定です。