東北新幹線の利用者が、新型コロナ前の76%まで回復しました。70%を超えたのはコロナの影響が広がった2020年の春以降では初めてです。

 JR東日本は27日の定例会見で、東北新幹線の利用状況を発表しました。

 1日から23日までの那須塩原−郡山間の利用者は、2018年の同じ期間の76%でした。9月の64%より12ポイント高い水準です。70%を超えたのは、新型コロナの影響が大きく出た2020年3月以降で初めてです。

 JR東日本三林宏幸東北本部長「背景としては、新型コロナ感染の状況みたいなところがあると思っていますし、全国旅行支援等々の気運の醸成であったり」

 また、三林本部長は、鉄道開業150年記念で販売した3日間乗り降り自由のJR東日本パスの効果も考えられるとの見方を示しました。

 一方で、今後の東北新幹線の利用状況は「なかなか見通しにくい」と述べるにとどめました。