10月10日に仙台市太白区の一部地域で、極めて短い停電が繰り返し発生した問題についてです。東北電力ネットワークは、電柱の上に設置されている機器の中に雨水が入り、配線がショートしたことが原因だったと発表しました。市民からは、家電が故障したという申し出が複数寄せられているということです。

 東北電力ネットワークによりますと、10月10日夜、太白区の八木山地区や向山地区などにある1537戸で、約1時間半にわたって電気がついたり消えたりする極めて短い停電が繰り返し発生しました。

 東北電力ネットワークは、向山4丁目の電柱の上にあるスイッチと呼ばれる機器の不具合が原因とみて、詳しい調査を進めていました。

 この機器は1994年に設置されたもので、調査の結果、ゴムパッキンの経年変化により機器の内部に雨水が侵入して配線の一部がショートした影響で、0.1秒という極めて短い停電を繰り返したことが分かりました。

 瞬間的な停電だったため、東北電力ネットワークは停電の発生を把握できず対応が遅れたとしています。

 同じ構造の機器は宮城県に15台あり、2023年3月末までに雨水が入らない構造の物に全て取り替える予定です。

 また、東北電力ネットワークには、この瞬間的な停電により家電が故障したとして損害賠償を求める申し出が16日までに約10件寄せられていて、真摯に対応していきたいコメントしています。