宮城県が進める仙台医療圏の4つの病院を統合、再編する構想で市民団体が県議会開会に合わせて抗議活動をしました。県は構想に含まれる県立病院について、今後4年間に必要な施設整備などを示した達成目標を議案として議会に提出しました。

 市民団体の抗議活動「地域医療を決めるのは住民だ。4病院の再編反対」

 県議会開会に合わせて県庁前で抗議活動を行ったのは、ともに市政をつくる仙台市民の会の約70人です。

 県は県立がんセンターと県立精神医療センターを含む仙台医療圏の4つの病院について再編し、富谷市と名取市に新たな病院を作る計画で年度内の基本合意を目指しています。

 県は24日に開会した11月定例会に、収益確保や手術件数など県立病院の運営について2023年度からの4年間の達成目標を議案として提出しました。

 その中で医療機器や施設の更新や整備については「再編協議の進捗を踏まえること」と書かれ、この議会で議論が深まるかに注目が集まります。

 ともに市政をつくる仙台市民の会新里宏二会長「次のステップの前にきちんと情報を皆さんに開示をしたうえで、そして議論を煮詰めていく。それをおざなりにして結論だけということは許されない。2月ではもう結論は出ていると思いますので、きちんとやれるのはこの県議会しかないんじゃないかなと思います」