全国都市緑化仙台フェアの開幕に合わせ、杜の都仙台をテーマにした展覧会が宮城県美術館で始まりました。後に杜の都と呼ばれることになる仙台の江戸時代の景観が、当時の絵画を通して紹介されています。

 26日から始まった、伊達政宗と杜の都・仙台展。休館中の仙台市博物館の所蔵品を中心に、伊達政宗公と城下町の歴史に関わる絵画など55点を展示しています。

 展覧会では江戸時代に描かれた絵画などを通して、仙台が杜の都と呼ばれるようになったルーツが分かるようになっています。

 幕末の城下町を描いた仙台城下図屏風。当時、武家屋敷に多くの木々が植えられていた様子がはっきりと分かります。

 仙台市博物館酒井昌一郎学芸企画室長「後に杜の都として呼ぶようになったきっかけの風景が読み取れる。木々が茂っている姿とその中で人々が都市生活を送る。溶け込みながら暮らしているその姿を見ていただいて、現代に通じるところがあると感じていただければ」

 展覧会は、全国都市緑化仙台フェアと同じく6月18日まで開かれます。

 宮城県美術館はその後改修のため休館し、2025年度中に再開する予定です。