パソコンの画面に偽の警告を表示させ、修理名目で金銭をだまし取るサポート詐欺の被害が広がっています。巧妙な手口を宮城県警が公開しました。

 通販サイトなどに表示される広告を何気なくクリックすると、パソコンがウイルスに感染しているかのような偽の警告が表示されます。

 マイクロソフト社を装った画面には、サポートセンターの電話番号が記載されています。

 この番号に電話をかけるよう利用者を誘導し、ウイルス対策のサポートを名目に金銭をだまし取るのがサポート詐欺の手口です。

 宮城県警サイバー捜査官「ウイルス感染をしたということで、音を出したり画面を出したりして被害者を焦らせる。実際、パソコンは基本的にはウイルスには感染してない」

 警告画面には、050からはじまるIP電話の番号が表示されています。電話をかけると、片言の日本語を話す外国人などが出るということです。

 「お電話ありがとうございます。こちらは、マイクロソフトサポートセンターです。どうしましたか?」

 オペレーターの指示に従うと、遠隔操作ソフトをインストールさせられ、警告が更に表示されるようになります。

 宮城県警サイバー捜査員「電子マネーを被害者に購入させて、その番号を犯人に知らせることで犯人はお金をだまし取る」

 宮城県のサポート詐欺の被害は、6月末時点で2022年より14件多い40件発生しています。被害額は約1550万円と250万円ほど増えています。

 警告画面が表示された際は、エスケイプキーを押して全画面表示を解除してバツボタンを押すか、電源を強制終了すると良いということです。

 宮城県警サイバー捜査員「警告画面が出たとしても慌てず、電話はかけないでほしい。その上で、警察や専門業者に相談して対応してほしい」