音楽などを聴く際にイヤホンやヘッドホンの使い方によっては、難聴の原因になるかもしれません。

 イヤホン難聴は、大きな音量で長時間イヤホンを使うことで起こり、正式には騒音性難聴と呼ばれています。

 ある日突然聞こえにくくなるのではなく、大音量や長時間の積み重ねで何年もかけて聞こえにくくなるので、自覚しにくい難聴です。

 世界的に問題視されていて、WHO=世界保健機関によりますと12歳から35歳までの若い世代の半数に当たる11億人がリスクにさらされているということです。

 実際に医療機関でも、若い世代を中心にイヤホンが原因とみられる難聴が確認されています。

 主に職場の健康診断を行っているせんだい総合検診クリニックの石垣洋子院長によりますと、聴力検査で異常が出るケースが増えているということです。

 せんだい総合検診クリニック石垣洋子院長「最近は若い方でも聴力に異常があるので、耳鼻科を受診してくださいという人たちが見受けられます。常にイヤホンを使っている方が多い感じです」
 「直接イヤホンから音源がそのまま耳に行って、有毛細胞が傷ついてしまって難聴になる状況だと思います」

 有毛細胞は内耳の蝸牛と呼ばれるらせん状の聴覚器官の内側にあり、音の振動をキャッチして脳に伝えています。

 イヤホンで長時間、大音量で音を聴くとダメージで細胞が破壊されてしまいます。

 石垣院長によりますと、傷ついた有毛細胞は再生しないため一度難聴になってしまうと回復は難しいということです。

 このため、ダメージを与えない予防が大事で石垣院長によると60という数字が鍵になるということです。

 イヤホンを60分以上連続で使わずいったん休む、音量を全体の60%に抑えることが大事です。