東京電力福島第一原発にたまり続ける処理水放出に伴う風評被害をめぐり、初入閣した伊藤信太郎環境大臣が宮城県塩釜市を訪れ水産関係者と意見交換しました。

 塩釜市魚市場で行われた意見交換会には、地元の水産関係者と、環境省や東京電力の職員などが出席しました。

 13日の内閣改造で初入閣し環境大臣に就任した伊藤氏は、大臣として宮城県を訪れるのはこれが初めてです。

 伊藤信太郎環境大臣「(処理水放出は)地域経済全体に大きな影響、ダメージがあると言っても過言ではない件であります。今後予算編成の中で必要な予算を獲得していくことも進めてまいりたいと思います」

 会議は冒頭を除いて非公開で行われ、水産関係者からは加工や流通など賠償に関する相談窓口を一本化することや、賠償の基準を明確にすることなどを東京電力に求めたということです。

 こうした要望に対し、東京電力は仙台事務所で一括して相談を受け付けると伝えたということです。

 県産地魚市場協会志賀直哉副会長「ここに(相談先が)できるような形でできたので非常に良かったと思います。大臣の立場になっていろんなことを、今までできなかったことを何とか地元のために頑張ってもらえるということでしたので非常に安心してます」