コロナ禍で必需品になったアルコール消毒液の使用期限は、ほとんどの製品で3年から5年となっていて、そろそろ期限を迎えるものが出てきています。

 新型コロナが始まった頃に製造された物であれば、使用期限が過ぎているかもしれません。その多くが3年です。

 消毒剤メーカーによると、医薬品の製造承認に必要とされる安定性が3年以上で、即座に使えないような状態になるわけではなく、保証の対象外になるだけということです。

 不要になったアルコール消毒液を処分する際に、最もやってはいけないことは流し台に捨ててしまうことです。

 富山市消防局予防課森崎学主査「流し台に捨てると、場合によっては下水道等に可燃性蒸気がたまる。その際に、小さな火種等があれば大きな火災につながる可能性は否定できない」

 アルコール消毒液の多くはアルコール濃度が60パーセント以上で、危険物の表示です。コンロの近くでアルコール消毒液を使用したり吹き掛けた手を火に近付けると。

 富山市消防局予防課森崎学主査「(アルコール消毒液は)蒸発しやすく、小さな炎で引火しやすい特徴。ご家庭でコンロや石油ファンヒーターの近くで取り扱うと火災になってしまう危険性」

 適切な処分として古新聞や使わなくなった布にかけて染み込ませ、日の当たらない所で放置し気化したところで燃えるごみに出すことが推奨されています。