宮城県では多くの公立中学校で卒業式が行われました。気仙沼市では生徒数の減少により2023年度限りで閉校する中学校で、最後の卒業式を迎えました。

 1978年に開校した気仙沼市立条南中学校は、ピーク時の1987年には525人の生徒が在籍していましたが、少子高齢化や人口減少のため現在は162人にまで減り、2023年度限りで閉校して気仙沼中学校に統合されることが決まっています。

 7日、卒業生54人を送り出す最後の卒業式が行われました。

 卒業生代表としてあいさつした尾形琉宝さんは、4月から新たな学校へ通うことになる後輩たちにエールを送りました。

 尾形琉宝さん「なじみのある校舎を離れ、違う場所での学校生活を送ることは決して容易なものではありません。場所が変わろうとも皆さんは条南中生です。自身と誇りを持って新たな旋風を巻き起こしてください」

 卒業生「条南中学校で卒業できるというのはとてもうれしいことで誇りに思っていますし、無くなってしまうのは残念ですけど、伝統を引き継いでいってほしいなという思いです」

 条南中学校では、23日に閉校式が行われるということです。