円安などを背景に昨年度の経常収支は30兆円を超え、過去最大の黒字となりました。

 財務省が発表した2024年度の国際収支速報によりますと、海外との総合的な取引を示す経常収支は30兆3771億円でした。

 黒字幅は2023年度から4兆2000億円余り増え、2年連続で過去最大を更新しました。

 ただ、コロナ禍以降、貿易収支とサービス収支の赤字が続き、海外の子会社からの配当金といった第一次所得収支の巨額の黒字が経常収支を黒字にする傾向が続いています。

 昨年度の第1次所得収支は41兆7114億円で、円安などによって過去最大の黒字になっています。