感染症対策のための新たな国際ルール「パンデミック条約」が、WHO=世界保健機関の総会で採択されました。
WHOの加盟国は新型コロナウイルスの感染拡大を教訓に、新たなパンデミックに備えるため、3年以上にわたり議論を重ねてきました。
20日に開かれたWHOの年次総会で、感染症対策への国際ルールを定めた「パンデミック条約」が全会一致で採択されました。
条約では、製薬会社が製造したワクチンや医薬品などの20%をWHOに提供し、それらを途上国に配分すること、ワクチンの製造技術や病原体などの情報を各国で共有することなどが盛り込まれました。
一方、WHOからの脱退を表明しているアメリカは総会を欠席し、条約への不参加を表明しています。