今、急増しているのが「帯状疱疹(ほうしん)」です。50代では女性の方が1.6倍も多いとのデータも。皮膚が赤くなる前に、ピリッと来たら要注意です。
■なぜ?女性に急増「帯状疱疹」
都内のクリニックに訪れた、40代後半の女性。
医師 「赤い盛り上がりがあって、中心に水泡(すいほう)がある」
これが帯状疱疹です。さらに症状は背中にも。 医師 「帯状疱疹になったことは?」
女性 「ない。かゆいのと痛い」
つらい症状が続くという帯状疱疹。今、急増しているといいます。
80代 「痛くて3日間くらい泣いた」
症状は、かゆみだけではありません。
80代 「何ともいえない痛み。どこが痛いっていうんじゃなくて体が痛い」
40代 「かゆいのではなくて、痛くて。服が当たるだけでも痛い」
女性は針で刺されたような激痛が続いたといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「一般的には(帯状疱疹は)50歳以上で発症する。50歳から80歳までの間に3人に1人が発症すると言われている」
患者14万人に行った大規模調査によると、帯状疱疹は50代からその数が急激に増加。7割を占めるのは50代以上です。
その50代の男女の発症率を比較すると女性のほうが1.6倍も多いという調査結果も出ています。
■なぜGW以降急増?
そして今年は…。
伊藤博道院長 「我々のクリニックでは過去最多のペースで水ぼうそうと帯状疱疹の患者がいて経験ないぐらいに多い。ゴールデンウィークが始まってから水痘、帯状疱疹の患者さんがグンと増えた」
患者数はゴールデンウィーク前後で2倍に増えているといいます。
急増している、帯状疱疹。一体なぜゴールデンウィーク以降に増えているのでしょうか。
伊藤博道院長 「季節の変わりめ、寝不足や栄養失調で体力が落ちている時、寒暖差が大きかったり、急に夏日が来たりエアコンで冷えたり、こういった時に感染しやすくなる」
放っておくと長い期間、後遺症が残ることもあるといいます。
50代 「少しだけ神経痛みたいな形で残った。半年くらいピリピリするような」
■初期症状を見分けるポイントは
70代 「最初はかゆいがだんだん赤くなって痛くなる」
皮膚に痛みが出た時点で黄信号だといいます。
伊藤博道院長 「先に痛みがくる。2、3日の間に皮膚に赤みや水膨れが出てくればかなりの確率で帯状疱疹の可能性がある」
初期症状の痛みを感じた時点から皮膚の変化に注意し、早めに受診することが大事だといいます。