フジテレビと親会社が設置した第三者委員会の調査報告書で中居正広さんの性暴力が認定されたことを巡り、第三者委員会は「事実認定は適切だった」とする書面を公表しました。

 第三者委員会は3月に公表した調査報告書のなかで、元フジテレビの女性アナウンサーと中居さんのトラブルについて中居さんの性暴力を認定していました。

 これに対し、中居さんの代理人弁護士が今月12日に「中立性・公平性に欠け、一個人の名誉・社会的地位を著しく損ない、極めて大きな問題がある」と文書で反論し、証拠の開示や釈明を求めていました。

 これを受け、第三者委は22日に中居さん側の反論についての回答を公表しました。

 そのなかで第三者委は「客観的状況や関係者の供述証拠、伝聞証拠に基づいて間接事実を積み上げて事実認定することは調査実務おいて一般的で、手法として合理性があることから、事実認定は適切だった」としました。

 また、性暴力の認定について中居さん側は「一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為は確認されなかった」と主張していますが、第三者委員会は「主観的な印象に基づいて述べられているもの」とし、「WHO(世界保健機関)などが示す客観的な規範に基づくことが適切」と反論しました。

 中居さん側が第三者委に求めていた関連する証拠についての開示は「調査にご協力いただいた関係者の信頼を損なう」「委員会の独立性・中立性を損なう」などとして、応じませんでした。