中居正広氏の問題を巡り、新たな動きです。証拠の開示を求められていたフジテレビの第三者委員会が文書を公表しました。

■「公平性欠ける部分ない」

フジテレビ第三者委員会の回答文書から 「中立性・公正性・公平性に欠ける部分はなかった」

 事態は中居氏と第三者委員会の対立のような状況になっています。

竹内朗委員長 「中居氏によって性暴力による被害を受けたものと認定しました」

 フジテレビなどの第三者委員会が3月、元女性アナウンサーに対する性暴力を認定したことについて中居氏側が先週、「中立性・公平性に欠け極めて大きな問題がある」と反論していた問題。

 これに対して今月22日、第三者委員会が連名で文書を公表しました。

 まずは性暴力の事実認定について。中居氏側は「暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されませんでした」と否定しています。

 それに対して第三者委員会は22日、「女性AのCX関係者への被害申告」「女性Aの心身の症状」「中居氏とのショートメールでのやりとり」などから、事実認定は適切だったとしました。

■「守秘義務の解除は断った」

 そして、双方の間で大きな隔たりがあったのは「守秘義務」についてです。

竹内委員長 「中居氏の側から『守秘義務の解除を認めない』という話があった」

 第三者委員会は中居氏と女性の双方に守秘義務の解除を依頼したものの中居氏側が認めなかったと発言。中居氏側は「当初は守秘義務解除を提案していた」と反論していました。

 これに対し、第三者委員会は1月に面会した際には「中居氏の代理人は解除に前向きな姿勢だった」ものの、その後、中居氏と女性の代理人が直接、守秘義務の解除について話し合ったのち、第三者委員会に中居氏側から「守秘義務の全面解除は断った」と連絡があったとしています。

 その理由は…。

中居氏代理人からの連絡 「当方としてはこれまでの先方の守秘義務の履行については懸念するところがあり、貴委員会からのヒアリングとはいえども守秘義務の全面解除するとによって新たな情報の流布が生じる可能性が充分にあると思います」

 女性側の守秘義務の順守に強い懸念があったようです。

■中居氏側の“反論”に…

 また、中居氏側は第三者委員会に対して関連する証拠等の開示を求めましたが、第三者委員会はフジメディアホールディングスなどに対して守秘義務を負っていることや開示することで委員会に対する信頼を損なうことなどから「開示を差し控える」としています。