農林中央金庫は2024年度の通期決算で最終損益が約1兆8000億円の赤字に転落したと発表しました。保有していたアメリカ国債などの含み損拡大が主な要因です。
農林中金 北林太郎理事長 「非常に多額の赤字を計上することについて、非常に重く受け止めてございます」
農林中金の2025年3月までの1年間の決算によりますと、最終利益は1兆8700億円余り減少し、前年度の636億円の黒字から1兆8078億円の赤字に転落しました。
保有していたアメリカ国債などの含み損が拡大したためで、2月の会見では1兆9000億円の最終赤字になるとの見方を示していました。
巨額赤字の原因となったアメリカ国債など低利回りの資産については簿価ベースですでに17兆3000億円を売却していて、2025年度通期は300億円から700億円の黒字を予想しています。