出張整体中に不審電話に遭遇した整体師。高齢女性への詐欺被害を阻止しました。

整体師 鍬崎誠二さん(47) 「きっと詐欺だろうなと感じた」

 鹿児島市の整体師・鍬崎誠二さんは今年3月、70代女性の自宅を訪れたところ、机の上に「警視庁特殊捜査係」「銀行へ行く」などと書かれたメモを発見。

 70代女性は「お金を口座から下ろすよう携帯電話で指示された」と話しました。

整体師 鍬崎誠二さん 「信じていて焦っているような感じだった。『下ろしに行かないといけない』と」

 番号を検索してみると、詐欺の疑いがあったため鍬崎さんは女性を説得し、着信拒否を設定。

 この1週間後、再び女性の元を訪れた際、今度は固定電話に同様の電話が掛かってきました。

 途中から女性と電話を代わったところ、相手は若い男性で「東京中央警察署特殊捜査課の者です」と話しました。

整体師 鍬崎誠二さん 「どういう経緯で『このお金を用意しろ』と言っているのですか?と確認すると、相手が戸惑っていて『メモを取らせてほしい』と言ったところ、電話を切られた」

 その後、警察に通報。被害を未然に防ぎました。

整体師 鍬崎誠二さん 「声掛け一つで変わる。周りの人が気を付けて地域を育んでいければと思う」

 警察が捜査などの目的で金銭を要求することはなく、「怪しいと思ったら、周りも積極的に声を掛け合うことも必要」ということです。