返金トラブルが相次いでいる仙台市の旅行業者が企画したイベントについて、元運営スタッフの男性が「施設の利用料なども含め未払いの総額は5000万円に上る」と証言しました。

 青葉区の旅行業者ハローワールドと一般社団法人宮城復興支援センターが企画したイングリッシュキャンプが、中止になった場合でも参加費などが返金されていないケースが相次いでいます。

 元運営スタッフの男性は、2024年9月ごろからバス会社や施設から「代金が払われていない」という催促の連絡を受けるようになったと話します。

 元運営スタッフ「自転車操業だったんだろうなと思う。イングリッシュキャンプ単体で見ても利益が出るような体制ではなかったと思うし、そういった体制のまま規模を拡大するという舵を切ってしまったがために、徐々に首が絞まっていったのかなと思う。未払いは5000万円程度なのかなと思う」

 男性は2月に仕事を辞めましたが、30万円の給与の未払いがあります。ハローワールドに連絡をすると、理由をつけられ3カ月で支払われたのは3万円だけです。

 ハローワールド代表については、このように話します。

 元運営スタッフ「公益的な活動をしている人の割には凄い高いブランド品を身に着けているなというような、お金に執着があるというような印象を受けていました」

 宮城県は、ハローワールドに対し23日までに被害者への返金などをするよう求めていましたが、報告が無いため業務停止命令などを出す方針です。