淡い光を点滅させるのはホタル。1日夜、都内でホタル祭りが行われました。東京で見られる貴重なホタルが初夏の訪れを知らせています。

■初夏 告げるホタル 淡い光に歓声 「いま光った、いた、やった、みつけた」 幻想的な淡い光を放ちながら舞う、ホタルの群れ…それは、懐かしい里山の記憶。人々はこの光を愛で、夏の訪れを感じてきました…。 東京都福生市。きょう1日、60回目を迎える『福生ほたる祭』が行われました。約6万人が訪れる、自然が織りなす“光の饗宴”。 夜の帳が下りる、午後7時過ぎ。ホタルたちは一斉に宙を舞い始めます。これはオスがメスに行う“求愛行動”と言われています。 (祭りを訪れた客)「こんなにたくさんのホタルを見たのは私自身も初めてだったので」 (祭りを訪れた客)「近くで光ったりしてすごくきれいだった」 ホタルは、水が綺麗で穏やかな流れの場所でしか生息できません。さらに、餌となる『カワニナ』という巻き貝が豊富なのが条件です。こうしたことから、地域の有志による『福生ホタル研究会』は、福生の原風景を残そうと、50年以上前から、ホタルを繁殖させてきました。 (福生ホタル研究会小林陽一会長)「かわいいですね。飛んだ時にはほっとします。今、福生生まれ(繁殖)のホタルが出ていますので、それを継続させていくのが、我々の使命だと思います」

6月1日『有働Times』より