洪水の予測や住民の避難を判断する上で重要なポイントとなるのが、川を流れる水の量の把握です。台風など大雨の季節を前に講習会が開催されました。

 宮城県登米市の国交省北上川下流河川事務所が毎年開催している講習会には、大雨の際に実際に川の流量などを調べる土木会社の社員35人が参加しました。

 以前から行われている浮きを使っての観測は、専用の浮きを川に流し100メートルの区間を通過する時間を測ることで水の速さを確定させて、川の断面積を掛ければ流れる水の量となります。

 画像解析を利用した最新の観測方法は、無人カメラで撮影した水面の波が動く様子を解析し、離れた場所でも水の速さを割り出すことが可能です。

 これから迎える大雨の季節に川を流れる水の量を正確に把握することで、洪水予測や避難情報の発令に役立てます。

 北上川下流河川事務所及川加奈建設専門官「実際に洪水の時の河川の流量観測などを確実に迅速に行うことによって、流量のデータを積み重ねていって洪水予測や防災に役立てていきたいと思っております」