トランプ関税を巡り、日米協議を担当するベッセント財務長官が参院選が制約になっているとの認識を示したことに橘官房副長官は「逐一コメントすることは差し控える」と述べるにとどめました。

橘官房副長官 「ベッセントさんの発言につきましては承知しておりますが、米国政府関係者の発言の逐一にコメントすることは差し控えさせていただきます。日米双方の利益となる合意の実現に向けて真摯かつ誠実な協議を精力的に続けていくという方針に変わりございません」

 ベッセント財務長官は3日、CNBCテレビで日本との関税協議は「厳しい状況」だと分析し、「日本は今月20日に参議院選挙を控えていて、交渉を進めるうえで国内的な制約になっている」と指摘しました。

 石破総理大臣は3日の参院選の応援演説で「国益を守るために安易な妥協はしない」と自動車や農産物などで譲らない姿勢を強調していて、こうした日本側の態度を指摘したとみられます。