“ルフィ”などと名乗るグループによる一連の強盗事件を巡る幹部の裁判で、検察側は幹部の男に対し懲役23年を求刑しました。

 「ルフィグループ」の幹部・小島智信被告(47)は、2022年に東京・稲城市で起きた強盗致傷事件などを手助けした罪や詐欺の罪などに問われています。

 小島被告側は起訴内容を認める一方で、事件で重要な役割を果たしていないと主張しています。

 今月15日の論告で検察側は「長期間にわたり、実行役を指示役に紹介していて、強盗事件の実現に大きく貢献した」「組織のナンバー2として渡辺被告の信頼を得た側近として働いていた」などと指摘しました。

 そのうえで「前例のない極めて凶悪な犯罪」だとして、小島被告に懲役23年を求刑しました。

 一方、弁護側は「被告は強盗の詳細を知らされず、単なる連絡役に過ぎなかった」「組織のナンバー2というのは捜査機関と共犯者が作り上げた虚像」などと主張し、懲役11年が相当としました。

 裁判の最後に小島被告は「たくさんの被害者を生んだことを後悔し、反省しています。申し訳ありませんでした」と話しました。

 判決は23日に言い渡される予定です。