池に落ちた小さな鹿が救助されました。使われたのはショベルカー。一体どうやって助け出したのでしょうか。

 時折こちらに視線を向けながら休むことなく、そのシカは泳いでいました。

砕石工場の従業員 「通り道なので、バタバタしているなと思ったらシカが泳いでいて。(シカは)本当に小さかったですね。子ジカ…(体長は)1メートルはないくらい」

 小さなシカが見つかったのは北海道の砕石工場の敷地内。池は泥水をためておくもので、深さは約3メートルから4メートルほどだといいます。

砕石工場の従業員 「自力で上がれなくてという感じ」

 そして、この小さなシカのそばに現れたのはショベルカー。工場の人たちが救助に乗り出したのです。

 先端部分を、ゆっくりと水面へ。

砕石工場の従業員 「脚が届くようにバケツ(のように)置いてあげれば、自分から入ってくるんじゃないかと思ったので」

 するとシカは、怖がる様子を一切見せず、そのまま乗り込みました。慎重にすくい上げて砂利道へ、助け出すことができました。しかし、なかなか出てこようとしません。

砕石工場の従業員 「助けた時に震えていて、あまり動かなかったので怖かったんじゃないかと思う」

 外に出るよう促すと、小さなシカは森の方に帰っていったということです。