“東洋のナイアガラ”と呼ばれる滝で遺体が見つかりました。専門家は「滝つぼに落ちても助かる方法がある」といいます。
東洋のナイアガラと呼ばれる大分県の「原尻の滝」で、旅行で訪れていた韓国の大学生が行方不明となった事故。14日に滝つぼの中で見つかり、死亡が確認されました。
滝つぼで何があったのでしょうか。
新潟県の川で滝つぼの中を撮影した貴重な映像です。
水難学会理事 斎藤秀俊氏 「滝から落ちた水が滝つぼの中に入って、ものすごい空気の泡が出ている様子が分かると思います」
大量の気泡から水の流れの激しさが見て取れます。
水難学会理事 斎藤秀俊氏 「高さのある所から飛び込むと、その分だけより深くまで入っていってしまうと。もし滝に入った瞬間に全部、空気を吐き出したらどうなるかというと、水よりも重くなるので一番深いところで止まる。肺の中に空気が残っているか残っていないかで結果は全然、変わる」
誤って滝つぼに落ちてしまった場合、助かるためには慌てて肺の中の空気を使い切らず、水の流れに任せることが重要だということです。
気泡はいったん下に沈むものの、空気なので水面に向かいます。実は滝つぼに入ってしまった時も、この“気泡”が人を浮かび上がらせてくれるといいます。
水難学会理事 斎藤秀俊氏 「まさに一瞬だけ沈んで、その後スッと浮かび上がる。下からの泡で浮き上がるんですよ」