6月の貿易統計は3カ月ぶりの黒字となりましたが、アメリカ向けの輸出は3カ月連続で減少しています。

 財務省が発表した6月の貿易統計速報によりますと、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、1531億円の黒字でした。

 このうちアメリカ向けの輸出は前の年の同じ月に比べて11.4%減少しています。

 特に、大型の自動車が減っていて、関税が適用されるようになった4月以降、単価は3カ月連続で前の年を下回っています。

 関税によってアメリカでの販売価格が上がるのを避けるために、価格を下げて輸出したり、安い車の輸出に切り替えたりした可能性があります。

 一方、上半期の貿易統計は2兆2158億円の赤字でした。

 赤字は8期連続ですが、赤字幅は3割以上減っていて、エネルギー価格の下落が主な要因です。