皇后さまが、功績のあった看護師らを表彰する式典に出席し、受章者に自らの手で記章を付けられました。コロナ禍では取りやめられていて、6年前の授与式以来です。

 顕著な功績を上げた世界各国の看護師らに贈られるフローレンス・ナイチンゲール記章の授与式は、先月31日午後、看護学校の生徒によるキャンドルサービスで始まりました。

 日本赤十字社の名誉総裁を務める皇后さまは、名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さまら女性の皇族方と一緒に臨まれました。

 今回は17の国と地域の35人が受章し、皇后さまは、40年前に起きた日航ジャンボ機墜落事故で看護の責任者を務めた春山典子さん(81)ら3人に証書を手渡されました。

 その後、皇后さまは自らの手で受章者の胸に記章を付けられました。

 コロナ禍には記章を付けるのを取りやめられていたため、今回、6年前の授与式以来となりました。

 式典の後、皇后さまは受章者と懇談し、日航ジャンボ機墜落事故で2人の生存者に救命措置をした春山さんに「一生懸命頑張りましたね」などと声を掛けられました。