広島への原爆投下から80年となった8月6日、アメリカで核兵器に抗議するイベントが開かれました。

 核兵器の開発などを進めるカリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所の前で6日、市民活動家らがアメリカの原爆投下などに抗議するイベントを開きました。

 原爆の犠牲者らを追悼しつつ、抗議の意思を示すため地面に横たわり、死を象徴するパフォーマンス「ダイイン」を行いました。

パトリシア・エルズバーグさん 「協力と平和、そして核軍縮という真の国家安全保障のためにここにいます」

 また、原爆開発の「マンハッタン計画」が進められたテネシー州オークリッジでも追悼イベントが開かれ、核廃絶などを訴えました。

 広島と長崎への原爆投下についてアメリカの調査機関が7月に公表した世論調査では、アメリカ国民の35%が「正当化できる」、31%が「正当化できない」、33%が「分からない」と回答しました。

 「正当化できない」の割合は若い世代ほど高く、「18歳から29歳」は44%でした。

 原爆投下直後の1945年の調査では85%が投下を支持し、2015年は56%が「正当化できる」と答えていました。

 今回の調査は「分からない」という選択肢を設けたため、単純に比較できませんが、この80年で原爆投下を正当化する割合が減った可能性があります。