7月30日に発生したカムチャツカ半島沖の地震に伴う津波について、宮城県気仙沼市は被害を受けたカキの養殖業者を支援する資金をクラウドファンディングで募ると発表しました。
気仙沼市では、今回の津波で多くの養殖イカダが流されたり転覆したりして、収穫への影響は避けられないとみられています。
そこで市は、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングを実施し、復旧支援などの資金を集めることにしています。
寄付の受付期間は、8月7日から9月30日までとしています。
一方、今回の津波で、県が整備する一部の防潮堤が未完成のため閉じることが出来なかったことを受け、市は3カ所の防潮堤の早期完成を求める要望書を提出しました。
このうち魚市場前地区の防潮堤は、本体は完成していますが、扉を自動で閉めるための電気工事が終わっておらず、津波警報の際閉じることが出来ませんでした。
県によりますと、整備に充ててきた国の震災復興予算の期限が2022年度で切れ、財源の確保が難しくなっていました。
このため、菅原市長は6日までに県や国に対して早期完成を求める要望書を提出したということです。