国の財政健全化に向けた目安となるプライマリーバランス(基礎的財政収支)について、政府は税収の増加を踏まえても今年度中の黒字化は実現できないとの試算を示しました。

 プライマリーバランスは政策に必要な経費をその年の税収などで賄えるかを示す指標です。

 去年7月、政府は2025年度に黒字化するとの見通しを示しましたが、今月7日は3.2兆円の赤字が続くとの試算を示しました。

 ただ、今年1月の試算と比べると、税収増などによって赤字幅は縮小する見通しとしていて、黒字化は2026年度になるとしています。

 また、今年度の実質GDP(国内総生産)成長率の見通しは、アメリカの関税措置などの影響を受けて1.2%から0.7%に下方修正されました。