アメリカのトランプ大統領は首都ワシントンの治安対策を強化するため、州兵を動員すると表明しました。ワシントンの自治権に介入する姿勢を強めています。

アメリカ トランプ大統領 「きょうはワシントンの解放の日だ。首都を取り戻す」

 トランプ大統領は11日、首都ワシントンでの犯罪が「制御不能だ」と主張し、ワシントンの自治権に介入して地元警察を連邦政府の指揮下に置くと発表しました。

 また治安対策強化やホームレスの立ち退きのため、「800人の州兵を配置する」と表明したほか、FBI=連邦捜査局の捜査官らも動員する考えです。

 トランプ氏は治安が悪化していると主張していますが、地元警察の統計では、ワシントンの去年の凶悪犯罪の件数は30年間で最低水準となっています。