帰省中に海に転落した男性を無事、救助。無事に助かった一因は友人が海に投げた“ある物”でした。
北海道小樽市の立ち入り禁止の防波堤で12日午前0時40分ごろ、夜釣りをしていた帰省中の男子大学生と友人。
大学生がさおを振り下ろしたところ、バランスを崩して防波堤から3メートル下の海に転落しました。
友人の通報 「防波堤から1人が海に落ちた」
その時、大学生を助けようと友人が取った行動は、持ってきていた釣りの必需品「クーラーボックス」を浮き輪代わりに海に投げ入れたのです。
クーラーボックスで浮かぶことができた大学生は駆け付けた消防に救助され、けがはありませんでした。
とっさにクーラーボックスを投げた友人の行動に、専門家は…。
水難学会 木村隆彦会長 「立ち入り禁止の場所に入って釣りをしてはいけない。そのうえで、今回のようにクーラーボックスなどの浮き具を投げるのは大正解。慌てて救助しようとして飛び込めば友人も溺れる可能性もありますし、水面と防波堤との落差が非常に大きく(助けても)上がることができないんです」
水辺で遊ぶ機会も多い時期、もし水に落ちたらどうしたらいいのでしょうか。
水難学会 木村隆彦会長 「しっかりと浮き上がって呼吸を確保することです。あとは泳ごうとか考えるのではなく浮いて救助を待てということになる」