アメリカのトランプ大統領が解任したFRB=連邦準備制度理事会のクック理事は、解任は不当だとして提訴する意向を明らかにしました。
トランプ大統領は25日、FRBのクック理事の住宅ローン契約に関する不正疑惑を巡り「金融規制当局としての能力と信頼性に疑問を投げ掛けている」とSNSに投稿し理事を即時解任すると明らかにしました。
一方、アメリカメディアによりますと、クック氏の担当弁護士は26日、「書簡だけに基づく、大統領の解任の試みには、事実的にも法的にも根拠が全くない」としたうえでトランプ大統領による解任通告は不当だとして、提訴する考えを示しました。
また、FRBの広報担当者は今後、クック氏が法廷で争うことを念頭に「いかなる裁判所の決定にも従う」とコメントしました。