夜空に“光の筋の大群”。その正体は。
SNSのコメント 「天からのお告げか」 「ああ世界は終わるんかなぁ」
先月末に投稿された写真がSNSで反響を呼んでいます。この光の正体について、撮影した写真家によりますと…。
撮影した写真家 「珍しい大気光学現象“漁火光柱”。なかなか撮影チャンスに出会えないので、その分、見られた時の感動はたまらないです」
漁火光柱とは…。
気象学に詳しい岩手大学 名越利幸名誉教授 「漁船の明かりが大気中の氷の結晶に反射して光の柱のように見える現象です。光の正体は漁船の明かりです。漁火光柱が発生する条件は強い光を放つ漁船が海上にいること、上空8000メートルくらいの雲の中に氷晶が横並びで水平に存在すること、気温が低い、風が弱いといった条件がそろった時に見られます」
長崎県の対馬で漁火光柱を追い続けている写真家。これが最高の一枚だといいます。
撮影した写真家 「星より明るい光柱と周囲の風景もきれいに映るように光量の調整にこだわったことで、壮大で幻想的な写真に収めることができました」