向こう1年間のコメの需要について、農林水産省が前年の当初見通しと比べて最大40万トン近く増えると試算していることが分かりました。

 農水省が検討中の原案では、2025年7月から2026年6月まで1年間のコメの需要量を玄米ベースで697万トンから711万トンと試算しています。

 前年の需要見通しと比べて最大で40万トン近く増える見通しです。

 数字に幅を持たせることで訪日外国人など需要の増加に対応します。

 一方、2025年産米の生産量については728万トンから745万トンと見積もっています。

 主食用米の作付け面積の増加で前年より50万トンから70万トンほど増え、需要の見通しを大幅に上回ることになります。

 また、高温などの影響で「歩留まり」の低下が懸念されるなか、精米後の見通しについても初めて示され、生産量は645万トンから668万トンと試算されています。