厳しい残暑で野菜の高騰が続くなか、これから秋にかけてお得に買える野菜を見つけてきました。
■秋野菜はどうなる?プロが予報
まだセミが鳴くなかではありますが、秋の訪れを告げる花の便りです。早咲きの曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が見頃を迎えたのは埼玉の吉見町。
40代 「今は秋なのか?夏なのか?という感じ」
涼しげな眺めですが、気温は36℃と猛暑日です。19日以降はようやく涼しい空気が流れ込み、もう少し秋を感じられる見込み。
そうしたなか、少しずつ取り入れたくなるのが秋を感じられる野菜です。
東京・武蔵小山で、お昼どきに行列ができるお店。一目で分かるくらい、たっぷりの野菜が魅力のとん汁定食が人気を集めています。
とん汁丸二 中澤譲店主 「八百屋なので野菜をいっぱい食べられるように、豚汁の中に色んな野菜を入れていいかなと」
八百屋さんも営む店主が、その日その日のおいしい旬の野菜を豚汁にしています。
常連客 「1日の野菜の量が増えて健康的です。満腹で元気が出る」
そんななか、店主からは心配な話も…。
中澤譲店主 「夏の高温と干ばつがだいぶ響いている。(野菜)全体でいうと高い状態がずっと続いている」
猛暑で野菜の高騰は続いていますが…。
80代 「通りがかりにある他の八百屋さんは(ゴーヤが)1本198円。これは2本で180円。絶対ここに来れば間違いない」
東京・杉並区の青果店では、客がその安さを絶賛です。残暑にうれしいナスがこんなに入って170円。ニンジンもこの重量で170円です。
店頭に並ぶ野菜のほとんどがいわゆる「規格外」なので、正規品の半額以下で買えるものも多いんです。
50代 「(Q.買ったのは?)きょうはピーマンとナスとニラで野菜炒めを」 「(Q.ピーマンの値段は?)(1袋)58円(税込み62円)。できるだけ野菜は、安いからここで買う」
そんな激安店も、もちろん高騰の影響は受けています。
文山青果 文山成晃店長 「ずっと高値安定が続いているので、その中でお得なものを見つけて購入いただくのが一番」
今後、特にこの先2週間、どの野菜を買うべきか、店主・文山さんが価格を予報します。
文山成晃店長 「タマネギは最近まで58円で販売していたが、今は98円。この先もっと上がると言われている」
ピンポン玉サイズの規格外品も出た「タマネギ」は今後、さらに価格が高騰するそう。
文山成晃店長 「葉物やネギも高温障害の影響で高値安定が続く。暑さもだいぶ長引きそうなので、この先も高値が続きそう」
そんななか、期待できそうなのが秋野菜です。
文山成晃店長 「サツマイモは新物で数は少ないが、価格は安定している。レンコンは水の中で高温障害を受けにくいので、今時期は安定していて、収穫量も増える見込み」
今後、さらなる安さが見込める野菜も…。
文山成晃店長 「ピーマンやナスは暑さに強く、比較的安定。涼しくなれば(収穫が)増える可能性も。安心してお買い求めいただける」
■畑を見ればわかる!オトク野菜
順調だというナスを、畑でも見せていただきました。
鈴木農園 鈴木弘晃さん 「すごく良いナス。実も秋ナス、柔らかくおいしい」
まもなく収穫のナスも好調のようです。
鈴木弘晃さん 「夏場は厳しかった。虫が発生し、水が少ない。ナスの実も色がぼけて、ここにきて雨も降り、水分も多く気温も落ち着いている。すごく良いナスに仕上がってきている」
ナスはその好調ぶりが価格も押し下げている一方で…。
鈴木弘晃さん 「こちらがキャベツ畑。本当は向こうまで一面植わっていたが、暑さや異常気象で枯れて、向こうは影も形もない」
大雨でおよそ1割の苗が流される被害も。県内では同様の被害が出ているそうです。
鈴木弘晃さん 「消費者の手元に届く時は(1玉)500円を超える懸念」
一方で、期待が持てるのがこちらの畑。
鈴木弘晃さん 「キャベツ畑と違い抜群に成績がよく、枯れている株もなく生育も順調」
サラダなどでも使いやすいサニーレタスがすくすくと成長中でした。
鈴木弘晃さん 「レタスは去年みたいにすごい値段にはならないと思う。今年は恐らく消費者の購入価格(1玉)約100円になる」