国連の安全保障理事会は、イランの核問題を巡り制裁の解除を継続するという決議案を否決しました。今月末にも国連のイランに対する制裁が復活する見通しです。
イランへの制裁を巡っては先月末にイギリス、フランスとドイツが「2015年の核合意を履行していない」として制裁を再開させる「スナップバック」の手続きを始めていました。
20日の採決では、15カ国中、ロシアや中国など4カ国が制裁解除を続けることに賛成しましたが、イギリスやフランスなど9カ国が反対し、2カ国が棄権して決議案は否決されました。
今後、欧州3カ国とイランの交渉で合意しない場合、今月末にもイランへの制裁が復活する見通しです。