小泉大臣の会見を受け、候補者5人の政策が出そろいました。今後どのような選挙戦になるのでしょうか。報告です。

 (政治部・澤井尚子記者報告)  小泉陣営の一人は、異例とも言える土曜日の出馬表明について「真打ち登場が一番いい」と話します。

 ただ、会見で、小泉さんは「いまの自民党は大きいことを言える立場ではない」と、野党と向き合う姿勢を強調し、慎重答弁に徹しました。

 また、保守層に支持を広げるため、去年公約で訴えた選択的夫婦別姓の法案提出には踏み込まず、事実上撤回した形です。

 一方、19日に会見を行った高市さんも穏健、中道保守をアピールし、消費税の減税は封印するなど党内融和を重視したマイルドな路線に切り替えています。

 いち早く表明した茂木さんや小林さん、林さんもそれぞれ票固めを急いでいます。

 現時点では、党員からの支持が高いと言われる高市さんと、河野さんら去年のライバル議員からも応援を取り付けた小泉さんの2人が優勢とみられています。

 ただ、いずれも1回目の投票で過半数を得られる見通しはなく、決選投票をにらんで国会議員の支持を広げようと、両者とも失点を減らす戦略にかじを切っているようです。