91歳の夫を殺害したとして86歳の妻が逮捕されました。最近も仲が良さそうに歩いていたという2人に何があったのでしょうか。

■「印象いい人」高齢夫婦に何が?

 高齢の夫婦に何があったのでしょうか。事件は25日、川崎市内のマンションで起きました。

 マンションには夫婦と長女が暮らしていました。

 長女が買い物から戻ってくると、ベッドで息をしていない父・吉原清さんを発見します。首にはネクタイが巻かれていて、110番通報をします。

 逮捕された妻・陽子容疑者はベランダの椅子に座っていたそうです。

長女(110番通報) 「父が息をしていない。母が首を絞めたと話している」

 清さんは病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。

 容疑者はカミソリで首と手首を切るけがをしていましたが、命に別状はないということです。

 清さんの首を絞めて殺害したとして逮捕された清さんの妻・陽子容疑者は「介護に疲れた」と供述しているそうです。

 夫婦は現場となったマンションに住み、大家でもあったそうです。

マンションの住人 「大家さんなんですよね。吉原さんという人」 「(Q.妻(陽子容疑者)を見たことは?)1階の酒屋さんにいるので見たことあると思う。印象いい人でした。ポストの鍵番号が分からない時に聞いたことがあったが、親切に教えてくれた。すれ違う時は話し掛けてもらったことはある」 「(Q.その時の印象は?)優しそうな人」

 50年以上前から酒屋を営んでいたそうです。

周辺住民 「子どもが大きくなって、子どもが(酒店を)手伝うようになった。手伝うようになったからお父さん(被害者)が退いたのかな。お母さん(陽子容疑者)はまだ現役でお店をやっている」 「(Q.繁盛していた?)すごい。店が鈴なり、飲む人で。それが入りきれなくて外の道路で飲んでいる人も多かった。それくらい忙しかった」

夫の清さんと商店街の仕事をしていた人 「(清さんは)温厚な感じだった。多少足が悪かった。それでも自分で歩いていたくらい元気。あの時で80歳に近かったかな」

 警察によると、夫の清さんは家の中を徘徊(はいかい)するなど認知症の傾向があり、寝たきりではなかったそうです。

 逮捕された妻・陽子容疑者は容疑を認め、「介護に疲れた」と供述しているそうです。

 警察は詳しい経緯を調べています。