宮城県気仙沼市役所の前に植えられた“平和祈念の木”です。

 「キョウチクトウ」は夏ごろに赤や白の花で彩られます。

 気仙沼市役所ではピンクの花を咲かせていましたが、突然、伐採されました。

気仙沼市 秋山善治郎市議 「根元から切られていたので、これは大変だと」

 実は、この木は21年前、広島市から寄贈された祈念樹。ホームページには「75年間、草木も生えないといわれた焦土にいち早く咲いた花で、市民に希望と力を与えてくれた」と記され、キョウチクトウの花は広島市の花にもなっています。

気仙沼市 秋山善治郎市議 「キョウチクトウのすぐ隣に平和祈念植樹という柱が立っていたから、そのことを見れば簡単に間違って切るという問題ではないと思う」

 気仙沼市は大切な祈念樹をなぜ切ってしまったのでしょうか。

気仙沼市 菅原茂市長 「キョウチクトウには毒性があり、来庁者等の安全を考慮し(受託業者の)自己判断により伐採したと。伐採されたことは残念なことであり、今後このようなことがないよう受託業者への指導を徹底する」

 今、伐採された切り株付近からは新たな芽が生えています。