前橋市の市長は26日、職員である既婚男性と10回以上ホテルで会っていた問題について、市議会議員全員に対して謝罪しました。市に寄せられた苦情は2000件を超えています。
■“ホテル密会”市長が議会で謝罪
議場に姿を表した前橋市の小川昌市長(42)。問題が明るみに出て以降、初めて市議会に出席しました。
小川市長 「冒頭に私に関する一連の報道により、市民の皆様に多大なるご迷惑をおかけしていることを深くおわび申し上げます」
陳謝から始まった市議会。その後行われた市議全員に説明する会合は議員のお願いから始まりました。
司会を担当した議員 「説明会においては、本当に事実を包み隠さず、丁寧にそして真摯(しんし)に今までの経緯等を含めて説明いただければと思います」
小川市長 「男女の関係や恋愛感情というのはないですけれども、誤解を招く軽率な行動であったことを深く反省しています。職員に公私にわたる相談に乗ってもらっていました。特別職や他の職員には言えないような悩みもあり、一番にコミュニケーションを取っていた人物になります」
ホテルに行ったことは認めるものの、男女の関係や恋愛感情はないと改めて説明した小川市長。涙ながらに説明する場面もあったといいます。一方で、一部報道についてはこう話しました。
「一部のメディアで、私が公用車でホテルまで送ってもらったという記載がありましたけれども、そのようなことはありません」
およそ10分間行われた会合の後、報道陣の前に姿を現しましたが、報道陣の質問には答えず、わずか1分で取材が終了。進退にも触れません。
小川市長 「議員の皆様に今回の件について説明させていただきました。おととい記者会見でお話しした内容と同じになりますが、議会のみなさんにもいろいろとご意見をいただきまして、今後のことについても考えていきたいと思っております。私からは以上です」
記者 「今のご自身の問題で市政が停滞していることについては…」
職員 「大変申し訳ございません…」
記者 「先日の会見は嘘偽りない発言だったと自信持って言えますか?」
■市に苦情2000件以上
市長の説明は納得のいくものではなかったようです。
会合に参加した前橋市議会議員 「私たちもきょうの説明を聞いて、あの説明では私たちも市民も納得ができないと思います」
前橋市議会 小渕一明議員 「(Q.ラブホテルで(打ち合わせを)するということはあり得る?)我々の感覚からすれば、当然あり得ないなとは思うが、本人がそう言っているんだから、それを尊重するしかないかなと」
群馬県の山本一太知事も「誰も信じていない」と非難します。
「本当に申し訳ないが、私の周りの人もそうですけど、10人が10人誰も信じていない。10回以上ラブホテルで会っている。それで男女の関係がないというのは信じている人は一人もいない。私の周りを含めても一人もいないと思う」
県からも苦言を呈されるなか。気になる進退について市議会の富田公隆議長はこう話しました。
「出処進退に関することは、我々のとらえ方とすると『しっかり反省し市民のために力を尽くしていきたい』という言葉だった。今すぐ辞任するような雰囲気ではなかった」 「(Q.ラブホテルに行ったが仕事の打ち合わせをしていたと聞いてどう思った?)私が当初市長からいただいた説明では、幹部職員とホテルに行ってしまったとのことだったので、ホテルというと普通ビジネスホテルとかシティホテルを思い浮かべるが、市長の口からではなく、他からラブホテルと聞いた時はショックだった。公人として使う場所ではないと思った」
市にはこれまでに2000件以上の電話があり、そのほとんどが市長に対する苦情だということです。
(「グッド!モーニング」2025年9月27日放送分より)