26日、沖縄県南城市の市長に対して出された不信任案は4度目にして可決されました。第三者委員会も認めたセクハラ行為について、市長は26日も「絶対ない」と改めて否定しています。

■「キスは絶対ない」否定も不信任可決

南城市 古謝景春市長(70) 「(Q.おはようございます。きょう不信任可決されるかどうか見立ていかがですか)…」

 声かけに答えることなく歩いていくのは沖縄県南城市の古謝景春市長です。第三者委員会で8つのセクハラ行為が認定されている市長に対し、今回4度目の不信任案が提出されました。

「市民の信を問うことが議会としてのけじめであると考える。古謝市長の不信任を求める」

 無記名投票の結果、出席議員の4分の3を超える15人の賛成で不信任案は可決されました。

古謝市長 「(Q.反論があれば何か一言お話下さい)…」

 ようやく報道陣の前で口を開く場が作られると、改めて疑惑を否定しました。

古謝市長 「ここでキスされたという話があるが、これは絶対ない。彼女から私に『おめでとう』と、それを僕はハグして終わり。それだけです。職員を家族のように親しくやっていたから、絶対そういうことはない」  

 不信任案は過去3度にわたって提出されましたが、いずれも否決。今回は、音声データが流れを大きく変えました。

8月13日 音声データ 市長 「(あなたに)ハグしたじゃない。第三者委員会に話したの?」 女性 「え?私?いえ違います」 市長 「やってない?誰かが見てからさ、あんたと私のことを見てキスされていたって言ったりしているような感じするわけ。それ以外は全然やっていないから、やってないよね?」

9月8日 音声データ 市長 「あんたが言ったんではないよね?」 女性 「私じゃないです」 市長 「ここで最初に会った時にハグしたのは覚えているから。それ以外はやってないからさ」 女性 「ああ…」 市長 「だったらいいよ。もう訴える準備しているから」

 “口止め”や“告発者探し”をするようなやりとりが公になったものの、市長はセクハラを否定する姿勢を貫きました。

古謝市長 「(Q.訴えるというような話もありましたが?)…」

 被害を訴える女性は不信任案が可決されたことに安堵(あんど)したと話します。

被害女性のコメント 「賛成討論を聞いていた時は涙が止まらなかったです。可決されて今は少しだけほっとしている気持ちはあります。これを機に被害者が声を上げやすい南城市になってくれれば」

 市長は今後10日以内に辞職するか、議会を解散するかの判断が迫られます。

(「グッド!モーニング」2025年9月27日放送分より)