イランの核開発問題を巡り、ウラン濃縮活動の停止など国連の制裁が再び発動されました。

 イランに対する国連の制裁は、日本時間28日の午前9時に再び発動されました。

 イランはウラン濃縮活動の停止が求められるほか、武器の取り引きなども制限されることになります。

 制裁の復活を主導したフランス、ドイツ、イギリスは共同声明を出し、イランが核合意の義務を履行していないと指摘し、制裁を復活せざるを得なかったとしています。

 これに対してイランは「明らかな手続きの乱用にほかならない」と反発しています。

 アメリカのルビオ国務長官は声明で「トランプ大統領は外交交渉が選択肢として残っていると明確にしてきた」として、直接協議をするようイランに求めました。

 イランの核開発は一層制限されることになり、欧米との対立がより深まることが懸念されます。