アメリカ国防総省が、アメリカのミサイル生産量を2倍から4倍に引き上げるよう国内のミサイル関連企業に求めていることが分かりました。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、ミサイルの生産を加速させる動きは、国防総省の幹部とメーカー数社の代表との間のハイレベル会合を通じて進められてきたということです。

 ファインバーグ国防副長官は、毎週一部のミサイル関連企業幹部に電話をかけ、ごく短期間に生産量を2倍から4倍に引き上げるよう話し合っているということです。

 背景には、将来起きうる中国との紛争に備えるための兵器の備蓄が乏しいことに対しての危機感があります。

 一方、関係者の中には、政府が目標に掲げるスケジュールや必要となる予算が現実的ではないと懸念する声もあるということです。