シニアサッカーの親善試合が、宮城県松島町で開催されました。参加者は全員70代以上。仙台市のチームが、世界大会に出場するチームと熱い戦いを繰り広げました。

 グラウンドを疾走。浮いたボールは迷わずヘディング。更に積極的なシュート。

 松島町で26日に開催された親善試合には、70代以上の選手約100人が集まりました。

 仙台市のシニアサッカーチーム、宮城フェニックスサッカークラブも参加しました。

 サッカーを生涯スポーツとして楽しみたいと、有志が集まり1997年に発足し、メンバーは全員60代以上でサッカー歴60年を超える人もいます。

 「82歳。サッカーを始めた年齢は18歳」

 宮城フェニックスの相手はアメリカのチームです。10月1日に東京で開催される80歳以上のサッカー国際大会に出場する強豪です。

 80代以上のシニアチームは数が少なく、試合を組むのも一苦労でチームの交流を増やすため、8年ほど前から親善試合を開催していて今回で3回目となります。

 参加者最高齢は伊藤孝夫さん95歳、宮城県サッカー協会会長などを歴任した大ベテランです。

 そして、80歳以上の部でひときわ元気なプレーを見せたのは、93歳の西巻四郎さん。伊藤さんの1学年後輩で、小学校から大学まで同じチームでプレーし、1956年の国体では全国優勝に貢献しました。

 西巻四郎さん「楽しいね。アメリカの方はね、素晴らしいですよ。ピッチに出ている以上は、責任を果たさないといけないなと」

 対するアメリカチームの最高齢は、10月に90歳となるガビーさん。現役時代は、スペインリーグでも活躍した元サッカー選手です。

 ガビ―さん「楽しいよ。みんなフレンドリーだしすごくいいよ。ただ、誰も俺を止められていないかな」

 楽しみつつも試合は真剣勝負です。互いに声を掛け合い、守りの際は全速力で戻ります。転倒もものともせず、全員が生き生きとプレーしました。

 西巻四郎さん「あしたサッカーの練習があるなと思うと、ぴっと生き返るというかそんな感じですよね。また仲間と会えるというかね。それが一番の楽しみじゃないですかね」