JR東日本とJALグループが海外輸送で初めてタッグを組みました。輸送時間の短縮が最大の狙いで、宮城県産の梨が19時間でシンガポールに到着します。
海外輸送はJR東日本の鉄道輸送サービスはこビュンと、JALの航空貨物輸送サービスJALCARGOの組み合わせで実現しました。
7日正午ごろのJR仙台駅では、仙台市若林区のJRフルーツパーク仙台あらはまで収穫された約300個の梨が入った段ボールを新幹線に積み込まれました。そして、新幹線はJR東京駅に向けて出発しました。
東京駅に到着した後は陸路で羽田空港まで運ばれ、JALの国際便で8日午前6時ごろにはシンガポールに到着します。
県産の梨は、日本食をPRするイベントで販売されます。
JR東日本マーケティング本部樋口正賢マネージャー「宮城県で取れた梨をおいしい状態で提供することが可能と思うので、まずは梨の味わいの魅力を感じていただきたい。合わせて宮城県の観光PRも取り組んでまいりたいと思うので、宮城県のことを知っていただくきっかけ、実際に訪れていただくきっかけになればいいと思っています」
仙台からシンガポールまでの輸送は、従来24時間以上かかっていましたが、新幹線と飛行機を組み合わせたワンストップ輸送の実現により所用時間は約19時間に短縮されます。
ドライバー不足や環境負荷など社会課題の解決にもつながり、新たな輸送の選択肢として期待されます。
JR東日本とJALグループでは、今回の取り組みをきっかけに連携を強化し全国各地の名産品の輸出拡大を目指す方針です。